バークレー研究所とカリフォルニア州立大学ロングビーチ校の研究者たちが福島からの汚染の規模を突き止めるために「海藻ウォッチ」を始動
JANUARY 13, 2014
Jon Weiner
Researchers from California State University, Long Beach (CSULB) and the Lawrence Berkeley National Laboratory have launched “Kelp Watch 2014,” a scientific campaign designed to determine the extent of radioactive contamination of the state’s kelp forest from Japan’s damaged Fukushima nuclear power plant following the March 11, 2011, earthquake and tsunami.
カリフォルニア大学ロングビーチ校とローレンス・バークレー・国立研究所は、2011年3月11日の地震、津波に続いて起こった日本の損傷した福島第一原発からのカリフォルニア海藻放射能汚染の規模を突き止めるために立案された科学キャンペーン「海藻ウォッチ2014」を立ち上げた。
Initiated by CSULB Biology Professor Steven L. Manley and the Berkeley Lab’s Head of Applied Nuclear Physics Kai , the project will rely on samples of Giant Kelp and Bull Kelp from along the California coast.
カリフォルニア大学ロングビーチ校の生物学教授、スティーブン・L・マンリー氏と、バークレイ研究所応用原子物理学所長のカイ・フェッター氏が立ち上げたそのプロジェクトは、カリフォルニア州海岸沿いの大型海藻のサンプルを対象とする。
カリフォルニア大学ロングビーチ校の生物学教授、スティーブン・L・マンリー氏と、バークレイ研究所応用原子物理学所長のカイ・フェッター氏が立ち上げたそのプロジェクトは、カリフォルニア州海岸沿いの大型海藻のサンプルを対象とする。
“The California kelp forest is a highly productive and complex ecosystem and a valuable state resource. It is imperative that we monitor this coastal forest for any radioactive contaminants that will be arriving this year in the ocean currents from Fukushima disaster,” said Manley, an expert in marine algae and kelp.
「カリフォルニアの海藻群集地帯は生産力が高く、複雑なエコシステムと貴重な州の資源があります。今年にも海流によって漂着する福島事故からの放射性汚染物質を調べるのに海岸沿いの海藻群集をモニタリングすることは緊急の課題なのです。」と、海洋藻類及び海藻の専門家であるマンリー教授は話した。
“I receive calls and emails weekly from concerned visitors and Californians about the effect of the Fukushima disaster on our California marine life,” he continued. “I tell them that the anticipated concentrations that will arrive are most likely very low but we have no data regarding its impact on our coastal ecosystem. Kelp Watch 2014 will provide an initial monitoring system at least in the short-term.”
「福島事故が私たちのカリフォルニア州の海洋生物に与える影響について、電話やEメールが関心のあるビジターやカリフォルニア住民から毎週寄せられています。私は、ここに漂着する放射性物質の濃度がとても低いと予測していると答えていますが、カリフォルニア海岸のエコシステムに与える影響についてはデータが全くないのです。海藻ウォッチ2014は少なくとも短期間において最初のモニタリングシステムとなるでしょう。」
「福島事故が私たちのカリフォルニア州の海洋生物に与える影響について、電話やEメールが関心のあるビジターやカリフォルニア住民から毎週寄せられています。私は、ここに漂着する放射性物質の濃度がとても低いと予測していると答えていますが、カリフォルニア海岸のエコシステムに与える影響についてはデータが全くないのです。海藻ウォッチ2014は少なくとも短期間において最初のモニタリングシステムとなるでしょう。」
The project includes the participation of 19 academic and government institutions and three other organizations/businesses. These participants will sample kelp from the entire California coastline as far north as Del Norte County and as far south as Baja California. The sampling will begin in mid-February and will end in late winter.
このプロジェクトには19名の学者と政府機関、3つの他の組織・企業が参加する。これらの参加者は海藻のサンプルを北はデルノルト郡から南はバハ・カリフォルニア州に到るまでカリフォルニア海岸沿い全域から収集する。サンプル収集は2月中旬に始め、冬後半まで続ける。
このプロジェクトには19名の学者と政府機関、3つの他の組織・企業が参加する。これらの参加者は海藻のサンプルを北はデルノルト郡から南はバハ・カリフォルニア州に到るまでカリフォルニア海岸沿い全域から収集する。サンプル収集は2月中旬に始め、冬後半まで続ける。
“What I have attempted to do is to organize marine scientists and educators from up and down the coastline to collect a large amount of kelp several times a year so that we can ascertain the amount of radioactive material entering our kelp forests,” Manley explained. “The response has been overwhelming. Recently I was contacted by a scientist in Washington State, who wants to send samples. I said ‘Sure.’”
「私が試みているのは、海藻群集地帯に入ってくる放射性物質の量を確認できるよう、1年間に大量の海藻を集めるためにカリフォルニア海岸の北から南まで海洋科学者や教育者を編成することです。」とマンリー教授は説明した。「その反応は圧倒されるものです。最近サンプルを送りたいとワシントン州の科学者から連絡がありました。もちろん、と答えました。」
「私が試みているのは、海藻群集地帯に入ってくる放射性物質の量を確認できるよう、1年間に大量の海藻を集めるためにカリフォルニア海岸の北から南まで海洋科学者や教育者を編成することです。」とマンリー教授は説明した。「その反応は圧倒されるものです。最近サンプルを送りたいとワシントン州の科学者から連絡がありました。もちろん、と答えました。」
Sampling will take place several times in 2014, and processed kelp samples will be sent to the Lawrence Berkeley National Lab’s Low Background Facility for detailed radionuclide analysis. As data becomes available it will be posted for public access.
サンプル収集は2014年中に数度行われ、処理された海藻サンプルはローレンス・バークレー国立研究所のバックグラウンド線量の低い施設へ放射性核種の詳細を分析するために送られる。データは公にアクセスできるよう掲載される。
サンプル収集は2014年中に数度行われ、処理された海藻サンプルはローレンス・バークレー国立研究所のバックグラウンド線量の低い施設へ放射性核種の詳細を分析するために送られる。データは公にアクセスできるよう掲載される。
“Working with Dr. Vetter and his group is a perfect collaboration because of their vast experience in measuring radioactivity in a variety of biological samples, including seaweeds,” Manley noted. “His enthusiasm and support of Kelp Watch 2014 has been most gratifying. If the kelp takes up the radioactive material, we should detect it.”
「様々な海藻を含む生物学的サンプルの放射性物質の測定に幅広い経験のあるフェッター博士と彼のグループと調査するのは完璧な共同研究です。」とマンリー教授は言う。「海藻ウォッチ2014に対する彼の熱意とサポートは、最も喜ばしいことです。もし海藻が放射性物質を取り込んだとしたら、私たちはそれを検出するはずです。」
Vetter, who is also a professor of nuclear engineering at UC Berkeley, pointed out that “UC Berkeley and Berkeley Lab’s analysis within the new Kelp Watch initiative is part of a larger, ongoing, effort to measure Fukushima related radionuclides in a large variety of objects. We have two main objectives—to learn more about the distribution and transport of these materials in our world, and to make the results and explanations available to the public.
カリフォルニア大学バークレー校の原子技術教授であるフェッター氏は次のように指摘した。「カリフォルニア大学バークレー校とバークレー研究所の海藻ウォッチでの分析は、大量の様々な対象物内の福島関連の放射性核種を測定するための広大な、持続的試みの一部です。私たちに2つの主な目的があります。世界におけるこれら放射性物質の分布と移動についてもっと知り、その結果と説明を人々に知らせることです。
カリフォルニア大学バークレー校の原子技術教授であるフェッター氏は次のように指摘した。「カリフォルニア大学バークレー校とバークレー研究所の海藻ウォッチでの分析は、大量の様々な対象物内の福島関連の放射性核種を測定するための広大な、持続的試みの一部です。私たちに2つの主な目的があります。世界におけるこれら放射性物質の分布と移動についてもっと知り、その結果と説明を人々に知らせることです。
“Making our results available is a critical aspect of our work as it allows us to address concerns about Fukushima radiation levels and to explain the meaning and potential impact of these levels,” he added, “particularly in the context of the natural radiation background(*) we are exposed to in our daily lives.”
「福島からの放射能レベルについて懸念を取り扱い、これらのレベルが与えうる意味と影響を、とりわけ私たちが日々曝されているバックグラウンドの自然放射能(*)を含めて説明する上で、検査結果を人々に知らせることは私たちの研究の重要な局面なのです。
「福島からの放射能レベルについて懸念を取り扱い、これらのレベルが与えうる意味と影響を、とりわけ私たちが日々曝されているバックグラウンドの自然放射能(*)を含めて説明する上で、検査結果を人々に知らせることは私たちの研究の重要な局面なのです。
Several institutions—Moss Landing Marine Laboratory (California State University), Marine Science Institute (UC Santa Barbara), Coastal and Marine Institute (San Diego State University) and CSULB—have volunteered to serve as regional processing centers where needed. Also participating are marine scientists from the Universidad Autónoma de Baja California in Baja Norte Mexico.
いくつかの研究所-モス・ランディング海洋研究所(カリフォルニア州立大学)、海洋科学研究所(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)、海岸海洋研究所(サンディエゴ大学)とカリフォルニア大学ロングビーチ校-は必要に応じて地域の処理センターの役割を自発的に果してきた。また、メキシコ、デルノルト郡にあるバハ・カリフォルニア大学の海洋科学者たちも参加している。
いくつかの研究所-モス・ランディング海洋研究所(カリフォルニア州立大学)、海洋科学研究所(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)、海岸海洋研究所(サンディエゴ大学)とカリフォルニア大学ロングビーチ校-は必要に応じて地域の処理センターの役割を自発的に果してきた。また、メキシコ、デルノルト郡にあるバハ・カリフォルニア大学の海洋科学者たちも参加している。
“At the present time this entire initiative is unfunded by any state or federal agency, with time and costs being ‘donated’ by the participants,” Manley said. “I hope that this changes. USC Sea Grant funded an earlier related study of mine and I hope it or some other funding agency will help fund this more extensive project.
「現在のところ、州や連邦政府からの資金が全く出ていません。時間と経費は参加者の寄付によるものです。」とマンリー教授は話す。「何か変わればよいと思います。南カリフォルニア大学海洋研究補助金は以前私の関連研究に資金を出しました。この更に広域にわたるプロジェクトにどこかの資金機関が援助してくれるのを望んでいます。」
「現在のところ、州や連邦政府からの資金が全く出ていません。時間と経費は参加者の寄付によるものです。」とマンリー教授は話す。「何か変わればよいと思います。南カリフォルニア大学海洋研究補助金は以前私の関連研究に資金を出しました。この更に広域にわたるプロジェクトにどこかの資金機関が援助してくれるのを望んでいます。」
“Still, more participants are signing up weekly,” he concluded. “We encourage scientists, educational institutions and other interested organizations to participate in the collecting and/or processing.”
「まだ更に多くの参加者が毎週申し出ています。科学者、教育機関、その他の興味のある組織にサンプル収集、処理に参加して欲しいと思います。」
「まだ更に多くの参加者が毎週申し出ています。科学者、教育機関、その他の興味のある組織にサンプル収集、処理に参加して欲しいと思います。」
Those interested in taking part in the project can contact Manley at Steven.Manley@csulb.edu and should put “Kelp Watch 2014” in the subject line.
コノプロジェクトに参加したい場合は、件名を“Kelp Watch 2014”と明記して マンレー氏に連絡してください。
-CSULB News Release
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私たち一般市民に何ができるでしょう?
What can the concerned citizens do?
We should watch and encourage this project to be able to stay as independent and transparent as possible throughout entire process, so that we can totally trust the results that will be published.
ただし、公表された結果の解釈は各個人がするべきです。その解釈は専門家によって大きく違います。出てきたデータからどのような危険があるのかを判断するのは、各個人次第です。
The interpretation of the results should be done by individual. We know that it is totally different by each expert. It's up to you how you assess the risk from the data.
(*)
【自然放射能と人工放射能 Natural radiation and man made radiation】
カリウムは体内に入ると、全身に広く分布する。成人の体内にある量は140g(放射能強度、4,000ベクレル)で、1日の摂取量は3.3gである。生物学的半減期は30日とされている。体内に蓄積しない。
一方、放射性セシウム137といった物質は原子力発電所が稼働し始めてから、ここ数十年程度で初めてこの世に産まれた物質であり、我々生物が体内に溜め込まないような防御反応を示すことができないのは当然のこと。人工放射線核種は体内に蓄積してしまう、という点で自然放射線核種とは危険性が全く異なり、癌だけではなく、心疾患、免疫不全障害、知的障害などを引き起こす。
Our body can maintain the amount of K40 (potassium) consistently (for adults, it’s about 140 g, equivalent to 4000bq. Daily consumption is 3.3g) and do not accumulate in our body. On the other hand, our body system cannot maintain the amount of man made radiation like Cesium because it is very new to human’s history and the evolution process might have just started. It accumulates in your body, which causes not only cancer, but also heart disease, immunodeficiency and intellectual disability.
つまり自然放射線と人工放射線で放射線事態には全く違いはないが、自然放射線核種と人工放射線核種では体内における挙動が全く異なるということ。このことを理解していないと、「人間はもともとカリウム40からの放射線被曝を日常的にしているのだから、セシウム137等を気にし過ぎる必要はない」という被曝の害を軽視する原発推進側の学者に言いくるめられてしまうことになる。
Natural radiation and man made radiation is both radioactive themselves, but their behaviors in our body are very different. Now you can understand the claim of some experts, “We regularly expose to K40, so you do not have to worry about Cesium as the amount is much lower than K40” is just a myth.
【Internal exposure and External exposure】
外部被曝と異なり、内部被曝では体内に取り込まれた放射性物質により、それが体外に排出されるまでの間、至近距離から局所的に強い放射線を長い期間継続的に浴び続けるため、低線量でも危険性が高く、繰り返し放射線を受け続けた臓器に癌が発生しやすいとされています。
外部被曝は殆ど到達距離が長いガンマ線から受けるものです。(加えて若干ながらベータ線による外部被曝もあります)
When you take radioactive materials (can be all γ,β,α radiation) in your body, you will expose to them focally and at close range constantly for a long time. This is much more dangerous and you will have much more chance to get cancer or other disease comparing to external exposure (mostly with γ radiation, sometime β radiation as well), which penetrate your body at longer range and its effect is limited.
至近距離から強力な放射線を集中的に一か所に受けるという点で、同じ実効で線量で比較すると内部被曝は外部被曝の600倍から1,000倍ほどの危険性 があると言われています。
The effective dose of internal exposure is 600-1000 times equivalent to external exposure.
レントゲンや航空機内で浴びる放射線と内部被曝を比較している説明には気をつけましょう。
You should beware if you hear someone explaining the effect of internal exposure by comparing to the exposure from X-ray or flight.
【Internal exposure and External exposure】
外部被曝と異なり、内部被曝では体内に取り込まれた放射性物質により、それが体外に排出されるまでの間、至近距離から局所的に強い放射線を長い期間継続的に浴び続けるため、低線量でも危険性が高く、繰り返し放射線を受け続けた臓器に癌が発生しやすいとされています。
外部被曝は殆ど到達距離が長いガンマ線から受けるものです。(加えて若干ながらベータ線による外部被曝もあります)
When you take radioactive materials (can be all γ,β,α radiation) in your body, you will expose to them focally and at close range constantly for a long time. This is much more dangerous and you will have much more chance to get cancer or other disease comparing to external exposure (mostly with γ radiation, sometime β radiation as well), which penetrate your body at longer range and its effect is limited.
至近距離から強力な放射線を集中的に一か所に受けるという点で、同じ実効で線量で比較すると内部被曝は外部被曝の600倍から1,000倍ほどの危険性 があると言われています。
The effective dose of internal exposure is 600-1000 times equivalent to external exposure.
レントゲンや航空機内で浴びる放射線と内部被曝を比較している説明には気をつけましょう。
You should beware if you hear someone explaining the effect of internal exposure by comparing to the exposure from X-ray or flight.
Source http://hibakutokyo.com/for-taking-measures/2-2/ (Japanese)
Related article, data and assuring explanation by comparing to naturally occuring radiation.
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